<Header>
<Author: 祖詠>
<Title: 望薊門>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 薊門（けいもん）を望（のぞ）む>
<BookPage: 89>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
燕臺一望客心驚，
簫鼓喧喧漢將營。
萬里寒光生積雪，
三邊曙色動危旌。
沙場烽火連胡月，
海畔雲山擁薊城。
少小雖非投筆吏，
論功還欲請長纓。
<End Poem>
<Translation>
燕王の遺跡に來てみると、旅のこころがハっと驚かされる。ピーピービンドンやかましく響いてくる笛や太鼓の軍樂、あれは中國駐屯軍の司令官の陣營からだ。萬里もつづくと見えるさむざむとした光が、ふりつもった雪からさしている。東・西・北と三方の邊境にわたって曙の色が白々と輝きそめ、高く押したてられた旗じるしかが、次にひるがえるのが目にうつる。塞外の荒地から傳えられるのろしの火は、もの凄い不景氣な胡地の月かげを薄れさせるほど盛んなものだ。海をひかえて漠々たる雲のかかった山々が、薊門の城壁をとりかこんでいる。この前線基地に身をおいてみると、昔の英雄班超が筆耕のふでを投げすてて邉境攻略の先驅者になったような素質は若いときからわたしにはなかったけれども、この前線基地に身をおいてみると、さすがのわたしもなんだか功名手柄をたててみたい。昔の終軍のように皇帝から長い纓を頂戴して、それで南越王をしばりあげてつれてかえりましょうと廣言したような気分に、剎那的にされてしまうというものだ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
燕王の遺跡に來てみると、旅のこころがハっと驚かされる。
ピーピービンドンやかましく響いてくる笛や太鼓の軍樂、あれは中國駐屯軍の司令官の陣營からだ。
萬里もつづくと見えるさむざむとした光が、ふりつもった雪からさしている。
東・西・北と三方の邊境にわたって曙の色が白々と輝きそめ、高く押したてられた旗じるしかが、次にひるがえるのが目にうつる。
塞外の荒地から傳えられるのろしの火は、もの凄い不景氣な胡地の月かげを薄れさせるほど盛んなものだ。
海をひかえて漠々たる雲のかかった山々が、薊門の城壁をとりかこんでいる。
この前線基地に身をおいてみると、昔の英雄班超が筆耕のふでを投げすてて邉境攻略の先驅者になったような素質は若いときからわたしにはなかったけれども、
この前線基地に身をおいてみると、さすがのわたしもなんだか功名手柄をたててみたい。昔の終軍のように皇帝から長い纓を頂戴して、それで南越王をしばりあげてつれてかえりましょうと廣言したような気分に、剎那的にされてしまうというものだ。
<End Formatted Translation>